CASE STUDIES導入事例
既存壁面展示ケースのリニューアル
滋賀県立美術館 様【文化財保存設備】
滋賀県立美術館 様
滋賀県立美術館様は、1984年に滋賀県立近代美術館として開館したびわこ文化公園内に位置する美術館です。近代の日本画や滋賀県ゆかりの美術品、戦後のアメリカ美術の作品などを展示されているだけでなく、ワークショップやアートゲームを用いた先進的な教育活動にも取り組まれています。
大規模改修を経て「かわる、かかわる」をコンセプトに新たにリニューアルした滋賀県立美術館様で、クマヒラが改修をご提案した壁面展示ケースをご使用いただいています。
BACKGROUND
導入の背景
大規模改修に伴う展示ケースの見直し
開館から30年以上が経過し、展示室や様々な展示機器などを現在の美術館に求められる水準に更新するための大規模改修を計画される中で、展示ケースについてクマヒラがご提案を行いました。
リニューアルの設計段階から展示ケース内の環境性や照明などによる鑑賞性についてご提案したほか、現地にて展示ケースのモックアップを製作し、照明の設置場所や部材の仕様などについて細かく検討するなど、展示環境の向上に貢献しました。
BACKGROUND
ご提案製品
既存壁面展示ケースの改修
2017年からの大規模改修に伴い、既存の展示ケースを最大限活用しながら展示空間をより良いものにするため、展示ケース内のLED照明化や高透過低反射ガラスフィルムの貼付、美術館・博物館用クロスへの貼り替えなどの改修を実施しました。
RESULT
導入のメリット
LED照明・高透過低反射フィルムによって優れた鑑賞性を実現
既存展示ケース内の照明を調光・調色機能を有したLED照明に改修し、展示する作品や企画ごとに照明の使い分けが可能になりました。資料本来の色味を忠実に再現することができる高演色照明を採用することで、より鑑賞性の高い空間を創り出しています。LED照明は資料に有害な紫外線の発生が少なく、光による資料の劣化を防ぐことができるだけでなく、白熱灯や蛍光灯に比べ電力コストの削減が可能です。
また、観覧者の映り込みを低減するために展示ケースのガラス面に高透過低反射フィルムを貼り、視認性を向上させるリニューアルもご提案しました。
クロスの貼り替えで良好な保存環境を構築
展示ケース内に特殊金属箔シートを貼り、さらにその上に美術館・博物館用クロスを貼ることで外部からの有害物質を遮断します。良好な保存環境を構築・維持し、外部からの影響による資料の劣化を防ぎます。