CULTURAL PROPERTIES 文化財保存設備

展示設備

文化財を「まもり」ながら「みせる」

貴重な文化財を展示・公開することは、人々が文化財に触れる大切な機会であり博物館施設に求められる一つの機能です。
しかし、文化財は材質・形状・保存状態が個々に異なり、公開に際しては温度や湿度・空気質・光など様々な劣化要因を可能な限り排除して、展示する必要があります。
また、展示空間における鑑賞性も重要な要素です。照明や展示ケースの視認性だけではなく、最近ではデジタルコンテンツを取りいれた展示等も増加しております。クマヒラでは展示配置計画の立案から展示設備のご提案、展示プランの策定まで幅広いサービスを提供しています。

文化財を守りながら見せる展示設備

MAIN FEATURE

クマヒラの展示設備の特長

  • 特長01

    環境性


    展示ケースを構成する部材にはアンモニア・有機酸・ホルムアルデヒド等有害成分といった放散が極力少ない素材を選定し、展示ケース内の汚染ガス濃度を抑えることが必要です。

  • 特長02

    気密性

                    

    展示ケースをエアタイト構造とすることで、ケース内への外気の流入を防止して資料の劣化を低減させることが可能です。また、ケース内下地に超高性能調湿建材キュアライトSを使用することで収蔵庫に近い保存環境を構築することも可能です。

  • 特長03

    鑑賞性

                    

    展示ケースに高透過ガラスを使用したり、低反射フィルムを貼ることで視認性を高めます。また、演色性の高い照明器具を用いることで資料本来の色彩を鑑賞者に見せることも可能です。

高透過ガラスを使用した鑑賞性の高い展示ケース

鑑賞性の高い展示ケース

一般的なガラスは、ガラス特有の青み(緑色)を含んだガラスですが、高透過ガラスは青みが極限まで少なく、透明度の高いクリアなガラスで美術工芸品などを鑑賞するガラス展示ケースに適しています。さらに反射率を抑えた低反射ガラスはガラス表面の映り込みを抑え鑑賞性を高めます。

エアタイト構造と調湿材で文化財を守る展示ケース

ケース内環境に配慮した展示ケース

壁面展示ケースに不透湿層を設けたうえでエアタイト構造とし、内装材に超高性能調湿建材キュアライトSを使用することで、展示ケース外からの外乱要因や湿気の侵入を防ぎケース内の湿度変化を抑制します。
また、有害ガスを吸着するガスエルシートを展示ケース内に設置することで、文化財を劣化させる要因となる有害ガスの濃度を下げ、最適な保存環境を維持することができます。

色の再現性を向上させる高演色LED

高演色LED照明

演色性の高いLED照明器具を設置することで作品資料の色の再現性を向上させます。LEDは資料に有害な紫外線の発生を低減しており、光による劣化対策としても有効です。
また白熱灯・蛍光灯に比べると電力コストを削減できます。

LINEUP

ラインナップ



本ページに記載の無い型式や特注サイズも承っております。お問い合わせフォームからご相談ください。

CASE STUDIES

展示設備の事例紹介