CASE STUDIES導入事例

地域に伝わる文化遺産の魅力を最大化する空間

東の杜 様【文化財保存設備】

東の杜外観

東の杜 様

「東の杜」は山形県東根市の郷土資料館である「旧・東の杜資料館」が大規模改修され東根市の新しい顔として誕生した芸術文化交流施設です。
地域に代々続く旧家の酒蔵を活用した施設は、伝統芸能・芸術文化を継承する場や歴史資料から地域を学び郷土愛を育む場としてさまざまな活動で活用されています。
リニューアルにあたり、歴史資料と民俗資料を展示する歴史資料館の展示ケースや、東根市の教育者である国分一太郎に関する資料や想画を展示する伝承館のデジタルコンテンツをご採用いただいたほか、展示計画や什器のプランニングのご提案、様々なソリューションをご提供いたしました。

BACKGROUND

導入の背景

地域の歴史資料・民俗資料を効果的に見せる展示計画 

歴史資料や民俗資料などの展示資料館として利用されてきた旧・東の杜資料館の大規模改修をご計画される中で、旧資料館の収蔵庫設備をご採用いただいていた経緯からクマヒラにご相談をいただき、展示ケースをはじめ、キャプションやデジタルコンテンツの制作、什器レイアウトや展示計画に関してもご提案をいたしました。
また、東根市の教育者である国分一太郎が行った想画教育に関する資料を展示する空間をプロデュースいたしました。

東の杜の展示室
東の杜の文化遺産
東の杜のデジタルサイネージ
東の杜の展示室
東の杜の想画デジタルコンテンツ

RESULT

ご採用製品

東の杜の展示ケース

キュアライト使用展示ケース

超高性能調湿建材キュアライトを使用した独立展示ケースをご採用いただきました。
超高性能調湿建材キュアライトは中性域の建材のため、文化財にダメージを与える有害ガスを発生させず、展示ケース内の環境を清浄に保ちます。 展示する市指定有形文化財の大きさはそれぞれに異なっていたため、最適な大きさの展示ケースをオーダーメイドで製作いたしました。
また、低反射フィルムを貼ることにより映り込みを軽減するなど、視認性にもこだわりました。

東の杜の想画デジタルコンテンツ

デジタルコンテンツ

当時の子どもが自分たちを取りまく自然と生活を描いた想画をデジタルコンテンツとして展示いたしました。 想画の数は1000点にも及び、大きさが作品ごとに異なっていたため、通常の展示では資料館の持つ貴重な資料をすべて見ていただくことが難しいという課題がありました。
そこで、タブレットを使用し年代や季節ごとに想画のデジタルデータを検索するコンテンツを設置したことで、ご来場者により多くの貴重な資料を見ていただけるようになりました。

東の杜の展示室

展示レイアウトプランニング

文化財保存設備事業と空間デザインの両方のノウハウを生かし、東の杜様の理想を形にするレイアウト設計を行いました。
東の杜様のご希望をうかがいながら、ミュージアムとしての最適な展示品配置を行い、想画教育に情熱を注いだ国分一太郎のストーリーや地域に伝わる民俗文化の魅力を伝えることができる空間にいたしました。 ご来場者に快適にお過ごしいただけるよう、デスクなどの什器選定もこだわっています。

導入した製品