NEWS RELEASE

ニュースリリース

テロ対策強化に貢献する液体検査装置を発売

2016.03.29製品情報

国内企業として初めて欧州民間航空会議(ECAC)の性能基準に適合した「液体検査装置LSR-M1」を開発し、3月29日に発売いたしました。

【製品概要】
「液体検査装置 LSR-M1」は、ペットボトル等の容器に入った液体の成分を測定し、可燃物・爆発物を検知してその危険性を判定する装置です。
本装置は液体爆発物検査装置に関する唯一の性能基準であるECAC性能試験に合格しており、高い検査精度が求められる空港での保安検査はもちろんのことスポーツ競技会場や音楽イベント会場等、テロ対策強化が求められる場面においても危険物の持込み防止に貢献します。
ペットボトルやガラス瓶など透光性のある容器に対応する近赤外光センサーを搭載し、わずか1秒~4秒という短時間で容器内の液体の危険性を判定します。また、透光性のないアルミ缶やスチール缶などの容器にも対応する特殊なセンサーも搭載しており様々な材質・形状の容器のフタを開けることなく検査が可能となりました。小型・軽量のため持ち運びにも対応し設置する場所を選びません。
本装置は大阪大学から技術移管を受け当社が製品化を行ったものです。当社は引き続きこの技術を活かし、航空業界のみならず不特定多数の人々が集まるイベント会場や文化施設、大規模集客施設などでの危険物持込み検査の迅速化と厳正化を実現し、安全・安心な社会づくりに貢献してまいります。

【液体検査装置LSR-M1の特長】
① ECAC性能基準適合品
国内企業で初めてECAC性能基準試験に合格。国際線で採用される厳しい試験基準をクリアしています。
② 判定スピードの速さ
透過性のある容器の場合、装置のセンサー部分に容器をかざすことで即座に計測を開始。持込み割合の高い水などの場合、約1秒という短い時間で安全性を判定可能です。
③ 様々な材質・形状の容器に対応
ペットボトルやガラス瓶だけでなくアルミ缶、スチール缶、プラスチックチューブ等、多様な材質の容器にも対応するセンサーを搭載しており、これまで検査が難しかった材質の容器や透明な袋に入ったままの容器などでも検査することが可能となりました。
④ コンパクト・軽量
四方に納まるコンパクトサイズで、持ち運び可能なため設置する場所を選びません。
⑤ 国内生産
認証を取得した国内自社工場で生産。日本全国に展開する当社ネットワークによる保守サポート体制を備えており、メンテナンス性にも優れています。

【利用シーン】
●空港、船舶、バスターミナル、鉄道などの交通機関における手荷物検査や不審物検査
●政府機関、国際会議場、エネルギー関連施設などの重要施設における保安検査
●映画館、劇場、美術館などの文化施設における持ち込み手荷物検査
●スポーツイベント、音楽イベント会場での手荷物検査

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