CASE STUDIES導入事例
江戸時代から続く文化の継承と保存
旧・野﨑家住宅 様【文化財保存設備】
旧・野﨑家住宅 様
製塩業と新田開発で財を成した野﨑武左衛門が天保から嘉永年間に次々と築いていった民家です。
昭和52年に岡山県指定史跡となり、平成7年に博物館登録、平成18年に国の重要文化財(建造物)に指定されました。
濃い緑の自然と主屋群、土蔵群からなる景色は創建当時のまま保存されており、当時の趣をそのまま感じることが出来る貴重な文化史跡です。
同館では宝物館建設にあたり、収蔵庫の環境を維持しながら、ランニングコストの軽減を実現する為に、弊社の収蔵庫設備(ギャラリーボールト)を採用いただきました。
RESULT
ご採用製品
超高性能調湿建材キュアライト
収蔵庫内の壁・天井に超高性能調湿建材キュアライトをご採用いただきました。
空調停止時でもキュアライトの調湿性能により、庫内の湿度を一定に保つことができ、ランニングコスト削減につながります。
収蔵庫扉
火災から文化財を守る耐火性能と、収蔵庫内への湿気の侵入等を防ぐ気密性能を有しています。
熱による文化財の変色などの劣化を防ぐために、庫内温度を80℃以下に抑えることができる両開きタイプの鉄扉です。
入室にはカードリーダーを使用しております。
キュアライトの調湿性能と収蔵庫扉の防湿性能により、収蔵庫内を文化財保存に最適な環境に保ちます。
鋼製棚
収蔵棚は保管する美術品の落下防止措置を施しています。
写真左は通気性を確保したメッシュの扉、写真右は床から空間を確保し、通気性や清掃などのメンテナンス性を考慮した設計になっております。また各棚には作品の落下を防ぐ落下防止ベルトを採用いたしました。
環境調査
エアーサンプラーを使用し、収蔵庫内の環境調査を行いました。
文化財保存にとって有害なアンモニア等の化学物質を測定し、目に見えない脅威を可視化します。